コロナウイルスの賢い撃退法

  • 2020年2月2日
  • 2020年2月3日
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 皆さま、先月20日ごろから大変な事態が起きていますね。中国の武漢という東京並みの大都市でコロナウイルスが発生して大パニックが起きました。当初は行政側も楽観的に見ていたのでしょうが、事態は深刻を極め、武漢にいる日本人もご承知の様に600人余が三機のチャーター便で帰国せざるを得ない状況でした。数年前のサーズの時には当方もちょうど香港にいて、間接的に中国のパニック状態を経験しました。香港といえば金融都市でチョウモダンと思えますが、ちょっと奥に入ると、狭い飲食店や、市場街の路傍に野生動物が網の中で生け捕りにされ、蠢いている様はゾッとさせられる思いを味わいました。中国人は何でも食べるんですね、すごい嗜好性と食欲ですよ。私が見たのは、ハクビシンや、犬などでしたね。

日本人だから気持ち悪いと思っても中国人には普通の変わらぬ風景なのですね。

 さて、このコロナウイルスという病原菌はどんなものなのか?一説には武漢国立衛生所の実験用の野生動物が逃げ出したのではとか、中国をパニック状態におとしめるための外国勢力の仕業とか様々な推論が飛び交っていたようです。

 日本にもすでにこのウイルスは上陸した模様、日本に帰国した日本人にもウイルス保持者が現れ、このままの状態だとあっという間に蔓延する可能性がある様です。そこで、資料をあさり、比較的わかりやすく書かれたものの一部が東洋経済オンライン掲載の久住英二医師の論考の一部を引用します。お役に立てば嬉しいです。

 コロナウイルスには、今のところ予防接種も特効薬もない。オーストラリアで新型コロナウイルスの培養に成功したとの発表もあるが、ワクチン製造までには長い道のりがある。また中国では、HIV(いわゆるエイズウイルス)治療に用いる薬で新型コロナウイルス患者を治療する臨床試験が、すでに開始されているという。効果があるのか否か、結果を待たなくてはならない。

いずれにしても現時点では、できうる限りの自衛手段をもって予防に努めるしかない。

その際、いちばん肝心なのは、体力・免疫力の維持だ。粘膜に多少のウイルスが付着しても、そこで排除されるか、体内に侵入しても直ちに駆逐できれば、感染は成立しない。それには十分な睡眠と食事が必要だ。

さらに徹底すべきは、手洗いだ。外出先から帰宅後すぐ、顔や室内のあちこちを触る前に、石鹸を使ってよく手を洗うこと。コロナウイルスはエンベロープという、脂を主成分とする膜に包まれている。石鹸は脂の膜を壊し、ウイルスを殺す働きがある。また、コロナウイルス感染症は、風邪でも、SARSやMERS、今回の感染症でも、下痢をするのが特徴だ。患者の使用後のトイレはもちろん、不特定多数の人が使用する施設のお手洗いなどを利用したら、入念に手を洗いたい。

目安は30秒。歌いながら手をこすり合わせながら「もしもしかめよ、かめさんよ~」と、童謡の「うさぎとかめ」を2回繰り返し歌うと、大体それくらいだ。石鹸は“薬用”である必要はない。ウイルス破壊のほか、汚れ落ちをよくするのが目的であり、汚れと共にウイルスを洗い流すのである。洗った後の手は、できれば使い捨ての紙タオルで拭くのが望ましい。タオルの共用は最悪で、予防どころか共用者全員の感染源になりかねない。

うがいに関しては、長時間の外出後に自宅で行っても、あまり効果は期待できない。ウイルスが粘膜に付着してから15~20分で体内に侵入し、感染を成立させるとも言われるからだ。帰宅後にうがいをするよりも、外出中にこまめに水分を取って喉の粘膜を洗い流すほうが良い。喉の粘膜を潤すことは、粘膜の異物排除機能を高めるので、その意味でもおススメできる。

消毒用アルコールで破壊できる

インフルエンザやSARSの経験を踏まえると、アルコール除菌剤も有効だ。エンベロープは、アルコールでも容易に破壊できるためだ。

その際には濃度70~80%に調整された消毒用アルコールを使い、ドアノブなど手洗い前の手で触れやすい部分を拭き掃除する。汚れや水分はあらかじめ除去しておくこと。手指用のアルコール消毒剤を使う際も、必ず手洗い後に水気をよく拭いてから使用する。水気が残っていると濃度が薄まってしまい、十分な消毒効果が得られない。

アルコール以外では、食器を煮沸・熱湯消毒する、布団や衣類は日光(紫外線)消毒する、といった消毒方法もとり入れてほしい。他方、「部屋に置いておくだけで」「首からつるすだけで」除菌効果を得られるとうたっているような商品については、科学的根拠は十分でない。