北朝鮮のアメリカへの最近のアプローチ

  • 2019年12月16日
  • 2019年12月19日
  • 世界情報
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 最近の北朝鮮の動きは見過ごすことはできない。米露INF中距離核戦力全廃条約を抜けたアメリカを尻目に中国は戦略核の力を一段とつけ、台湾と韓国を牽制する意味で東風11号、15号などのミサイル配備をしてきた。更に東風26号を18年完成配備してアメリカを震撼させている。またDF-17(東風17号)という新たな超音速ミサイルは在日米軍射程距離内可能であり、MDのアメリカの優位性は完全に崩壊したようだ。中国の庇護を受けている北朝鮮としてはアメリカのトランプ大統領を相手の交渉には極めて有利に、強気に出ていくことができる状態にあることが窺える。北朝鮮としては年内にでもトランプとの核兵器使用禁止を巡る交渉をやり、国内向けにも何らかの成果を見せたいところだが、トランプはウクライナ問題で弾劾決議を議会で受けているので身動きとれない状態なのだ。